珈琲時光

ついに待ちに待った「珈琲時光」みました。ホウ・シャオシェン監督の新作。しかも小津安二郎生誕百年で日本で撮られた。
小津さんのことを人生の師匠と勝手に思っていて、ホウ・シャオシェンは現在世界で3本の指に入る監督と思ってる私としては見逃すわけにはいかないです。
予想通りというか、そんなに期待していても予想以上に面白かったです。
人物は後姿ばかり撮られて、クローズアップはほとんどなし、アクションも、事件らしい事件すらなし。しかも長廻し多いし。でもひとつの流れに画面は緊張感を持って支配されています。主人公の実際のリアルな生活に触れたよう。この感じを出すのが小津監督は本当にうまかった。1人称で語るかそうでないかの違いはあれ。(小津監督の映画は集団の中に入っていくようだった)
ヴェネチアでどこぞのライターがこの作品をけなしているのをYAHOOニュースで見たのですが、毎度のことですがそんな批評はホントあてにならないですね。
最高に面白かったです。