李歐

高村薫「李歐」を読んだ。
あつい。何があついかというと、主人公の考えがあつい。描写が基本的には主人公からの1人称なのだが、銃とか機械とかに対して偏執狂かと思わせるぐらい描写がすごいし、状況描写や過度な期待などもすごい。実は描写がすごいだけで状況はそんなでも無いのかと疑うぐらい。それゆえか最初は読みづらかったが、一度ノルと読めた。